
























桃
あなたはわたしにとって完璧な女性であって、お手本でした
たった6年と半年あまりの短い人生のなかであなたはわたしにたくさんの宝物を残していってくれました
あなたを通して出会うことができた大切な人達。
大切な可愛い子供たち。
子供たちへの教育の仕方。
楽しいとき辛いときの過ごし方。
考えたら数えきれないくらいの思い出ばかりがでてきて、涙で前が見えなくなります
桃
覚えてますか?
あなたがるなを初めて抱いたとき。
るなはしっかりと覚えています。
あなたが天国に昇っていくとき、るなは「桃母さん、るなのことずっと守ってくれてありがとう。もう帰ってもいいよ、りんごちゃんのところに。」と泣いて笑っていました。夢もみたそうですよ。るなは桃とお空を飛ぶ夢をみたそうです。
わたしがるなにこう接していられるのも、るながこんなに愛らしい、優しい子供に育っているのも、桃のおかげ。
桃の子育てを真似し、桃が子供たちに与えてきた愛情をわたしもるなに与えてこれました。
本当にあなたと出会う事ができて、幸せでした
虹の橋をわたる前に、あなたの大好きな今崎さん来てくれて良かったね…
安心したでしょう
桃、夢の中で今崎さんのお店の中を泣きながら探していたものね。
大丈夫。
もう頑張らなくていいよ
みんな桃に助けられ、たくさん与えられてきました。
今度は桃を楽にさせてあげたい。
虹の橋であなたのかわいい子供達が甘えたがって待ってます
だから私たちのことは心配しないで、楽しいセカンドライフを満喫してください。
でも、一つだけお願いがあります。
千の風になっていつも見守っていてください…
享年六歳六ヶ月 11日
2008年10月2日 夕方
木村桃ちゃん、あなたはわたしの永遠の子供であり、先輩です。
安らかに…ありがとう
天国の、ほんの少し手前に
「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、
死ぬとそこへ行くのです。
そこには草地や丘があり、
彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ
暖かくて みんな幸せなのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し
傷ついていたり不自由なからだになっていた子も
元のからだを取り戻すのです。
‥‥まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど
ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、
残してきてしまった誰かさんが
ここにいない寂しさのこと‥‥。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日‥‥その中の1匹が突然立ち止まり、
遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ
緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
友からの幸せのキスがあなたの顔をうめつくし
あなたの両手は愛する友を優しくなでます。
そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳を
もう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に
「虹の橋」を渡っていくのです‥‥。
★ ★
けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。
打ちのめされ、飢え、苦しみ、
誰にも愛されることのなかった子たちです。
仲間たちが1匹また1匹と、
それぞれの特別な誰かさんと再会し、
橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。
この子たちには、特別な誰かさんなどいないのです。
地上にある間、そんな人は現れなかったのです。
でもある日、彼らが遊んでいると
橋へと続く道の傍らに
誰かが立っているのに気づきます。
その人は、そこに繰り広げられる再会を、
うらやましげに眺めているのです。
生きている間、彼は動物と暮したことがありませんでした。
そして彼は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、
誰にも愛されなかったのです。
ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が
近づいていきます。
どうして彼はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。
そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、
そこに奇跡が生まれるのです。
そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
地上では巡りあうことができなかった、
特別な誰かさんと、その愛する友として。
今ついに、この「虹の橋」のたもとで
ふたつの魂は出会い
苦痛も悲しみも消えて、友は一緒になるのです。
彼らは共に「虹の橋」を渡って行き、
二度と別れることはないのです。
こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている
「 虹の橋 」 の入り口には
「 雨降り地区 」 と 呼ばれる場所があります。
そこではいつもシトシトと冷たい雨が降り
動物達は寒さに震え
悲しみに打ちひしがれています。
そう、ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん…
特別な誰かさんの流す涙なのです。
大抵の子は半年もしないうちに
暖かい日差しの中に駆け出して
仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。
ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも…。
でも、1年経っても2年経っても
ずっと 「 雨降り地区 」 から
出て行かない子達もいるのです。
地上に残して来てしまった
特別な誰かさんがずっと悲しんでいるので
とてもじゃないけれど
みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。
地上に残して来た誰かさんと同じ辛い想いをして
同じ悲しみに凍えているのです。
死は全てを奪い去ってしまうものではありません。
同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い
愛し合った記憶は
あなたの心から、永遠に消え去る事はないのです。
ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。
彼らはあなたを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。
そして、何よりも大事な事を 伝えにやって来たのです。
命の儚さと愛しさを。
束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。
その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。
癒える事のない悲しみだけを、残しに来るのではありません。
思い出してください。
動物達が残して行ってくれた
形にも 言葉にもできない 様々な宝物を。
それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。
「 虹の橋 」 の たもとにいる、彼らの姿が見えるはずです。
あなたの心の その中に
必ずその場所はあるのですから・・・。
私のお墓の前で
涙をながさないでください
私はそこにいません
私は眠ってなんかいないのです
ほら
いまはもう1000の風となって
空を渡っています
ダイヤモンドのような
雪のきらめきの中にいます
実りの作物に降り注ぐ
光の中にいます
秋には、やさしく降る雨となって
すべてのものを包んでいます
あなたが
静かな目覚めの朝を迎えた時
私は 飛び立つ鳥と共に
クルクル舞い上がる風の中にいます
夜 あなたが1人眠りにつく時は
幾千万の星の中で
いつも見守っています
だから
どうか お墓の前で
泣かないで下さい
私は そこにはいません
私は 死んではいないのです
風となり 光となって
あなたのそばに いるのですから
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